特集 早期大腸癌1994
主題
Ⅰ.見つけ出し診断法
3.X線検査
(2)読影の実際
牛尾 恭輔
1
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
キーワード:
X線読影法
,
大腸癌診断
,
腸管の辺縁
,
two finger method
,
曲面の診断学
Keyword:
X線読影法
,
大腸癌診断
,
腸管の辺縁
,
two finger method
,
曲面の診断学
pp.23-31
発行日 1994年2月26日
Published Date 1994/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105700
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要旨 注腸写真の読影は,直腸側から始め,漸次,口側に向かって進めていく.また,大腸では腸管が相互に重なることが多いため,腸管の辺縁を順次追っていく方法として,2本の指を使った“二指読影法”の精神が必要である.次に病変の見逃しをなくすためには,①いわゆる“やぶにらみ”に気をつける,②回盲弁と病変を見誤らないようにする,③腸管を中心部と辺縁部に分けて読影する,④半月ひだや直腸のHouston弁上の変化に気をつける,⑤わずかな粘膜ひだ集中の有無に気を配る,⑥管腔の曲面の異常を読み取る(曲面の診断学),ことが大切である.
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