今月の臨床 婦人科の新しい画像診断法─PETを中心として
ポジトロンエミッショントモグラフィ(PET)
婦人科疾患における読影の実際と問題点
中本 裕士
1
,
富樫 かおり
2
1京都大学大学院医学研究科先端領域融合医学研究機構
2京都大学大学院医学研究科画像診断学・核医学
pp.1448-1454
発行日 2005年11月10日
Published Date 2005/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100427
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はじめに
F─18標識フルオロデオキシグルコース(FDG)を用いたポジトロン断層撮像法,すなわちポジトロンエミッショントモグラフィ(PET)検査のここ数年間の普及は著しい.臨床におけるFDG─PET検査は,現在その9割以上が腫瘍診断のための検査である.婦人科領域においてもFDG─PETの有用性の報告は相次いでおり,治療方針の決定に有用な情報を提供しうる画像診断法の1つとして注目されつつある.一方で「微小な病巣がわかる万能の検査」のように誤って報道されることもあり,正しい知識が浸透するには今しばらくの時間を要すると思われる.ここでは婦人科疾患における読影の実際と問題点について,実際の画像を交えながら解説する.
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