特集 消化管ポリポーシス2000
トピックス
attenuated familial adenomatous polyposis―疾患概念と遺伝子変化
柏木 宏
1
,
富樫 一智
1
,
紫藤 和久
1
,
小西 文雄
1
,
金沢 暁太郎
1
1自治医科大学消化器一般外科
キーワード:
attenuated familial
,
adenomatous polyposis
,
APC遣伝子
Keyword:
attenuated familial
,
adenomatous polyposis
,
APC遣伝子
pp.367-372
発行日 2000年2月26日
Published Date 2000/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104815
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要旨 attenuated familial adenomatous polyposis(AFAP)は,familial adenomatous polyposis(FAP)の一亜型と考えら,常染色体優性の遺伝様式をとり,発生するポリープは100個以下で右側大腸に好発し,発症年齢は通常のFAPより15年ほど遅いという特徴を有する.60歳までにはその80%に大腸癌が発生すると推定され,胃・十二指腸病変の合併頻度が高いと報告されている.またAFAPでは,FAPの原因遺伝子であるadenomatous polyposis coli(APC)遺伝子の特定の部位に変異を認めることが多い.この新しく疾患概念が確立しつつあるAFAPに関して概説し,自験例を紹介する.
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