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書評「内科レジデントデータブック 第2版」
小林 祥泰
1
1島根医科大学第3内科
pp.862
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103538
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本書は初版から13年目の大幅改訂を行った,いわば21世紀に生まれ変わった内科の臨床必携データブックであり,レジデント,内科認定医には必須のデータが詰まったポケット辞書である.
Evidence based Medicine(EBM)が急速に普及しつつあり,EBMには疾患の定義や診断基準の共通化,症候の重症度分類の標準化が必須である.これらが標準化されなければ,日本の中ですら違う言葉で話しているようなもので,EBMを活用できない.グローバリゼーションの進む国際社会ではあらゆる基準の標準化が進められている.特に欧州連合(EU)では統合に伴って,医療関係でも広範な標準化が行われつつあると言う.それからみれば日本の中で基準などを統一するのは,はるかにやさしいはずである.
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