#総合診療
#書評:内科レジデントの鉄則 第3版
青木 眞
pp.1694
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201832
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
最後の静脈ライン確保も腰椎穿刺も20年ほど前になる評者に、現場のマニュアルを俯瞰し書評を書く資格は本来ない。責任編集者の森信好先生から書評を依頼された時の躊躇は健全だったと思う。しかし、「エッセンスのみ抽出された症例」を白板上で検討する“形而上学的”な生活を繰り返す評者を、現場のリアリティに引き戻す機会と捉えてお引き受けした(それにしても、全ページを読了するのに約6週間。現場から遠く、そして遅れた者による書評であることを、あらかじめお断りしておく)。
本書は、「Ⓐ当直で呼ばれたら」「Ⓑ内科緊急入院で呼ばれたら」「Ⓒ入院患者の管理で困ったら」の3モジュールで構成されており、それぞれ、およそ病棟/救急当直/入院症例の管理……といった状況を想定していると思われる。しかし各論の項目は、「腹痛」「胸痛」など救急室でも病棟でも遭遇する事態であり、あまり厳密な区分は意味がないだろう。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.