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書評「臨床検査データブック1997-1998」
岩田 進
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1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
pp.1072
発行日 1997年7月25日
Published Date 1997/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104970
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近年,医学の進歩に伴って医療現場では,知っていなければならないことや覚えていなければならない事柄が飛躍的に増えている.臨床検査領域についても例外ではない.検査を利用する臨床家も,測定に当たる検査技師も自分の専門分野はともかくとして,日常診療に利用されている検査項目すべてについて基準値や臨床的意義,検体の保存法,薬剤が検査結果に及ぼす影響などを覚えているのは無理である.
臨床で異常値を手にしたとき,その意味や出現のメカニズムを知り,他のデータとの関連を考えることは,病態を把握するうえで極めて重要である.また検査技師が各診療側からの問い合わせに的確に対応するために基準値をはじめ,薬剤の影響,他の関連検査を知る手段を講じておくことは必須である.
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