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書評「臨床検査データブック 2001-2002」
巽 典之
1
1大阪市立大学医学部・臨床検査医学
pp.1048
発行日 2001年7月25日
Published Date 2001/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103278
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Evidence-based medicine実践において,正しい臨床検査に関する認識が不可欠であることは誰もが否定できない.近年の臨床検査の進歩は素晴らしく,毎年新技術を用いた検査法が次々と開発され臨床応用される.これが最新医療に利用され,より新しい治療法が確立される.このような状況の下で,医師のみならず看護婦,技師,そして医療関連業務や新製品開発に関係する方々が,検査の変遷に付いてゆくには大変な努力が必要となる.既存の検査学教本はその分厚さの割には記述内容が古いだけでなく,最新医療の変化に対応できていないもどかしさがある.臨床検査の専門職化により検査室と医師・看護婦の距離は最近とみに拡大しつつある.この時期,多忙な医療人にとって簡潔で時機を得た検査の解説書が是が非でも欲しいものであるが,この望みを満たしてくれるのが「臨床検査データブック2001-2002」である.
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