今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報
治療の実際:薬物療法
急性白血病の寛解導入と寛解期治療の必要性
竹内 仁
1
1日本大学医学部第1内科
pp.640-644
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910111
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●急性骨髄性白血病(AML)の寛解導入には,ダウノルビシン・シタラビンまたはエノシタビン・メルカプトプリン・プレドニゾロン±ビンクリスチンの多剤併用療法がよい.
●AMLの寛解後療法は必要だが,短期間でも強力に行えば長期予後は良好である.
●急性リンパ性白血病(AML)の寛解導入は,ビンクリスチン,プロドニゾロン,ドキソルビシン,シクロホスファミド,L-アスパラギナーゼなどを組み合わせて投与するのが一般的である.
●ALLの長期予後はAMLに比して不良で,どのような寛解後療法がよいかは不明である.
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