増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
免疫学的検査
自己免疫関連検査
抗甲状腺マイクロゾーム抗体
玉置 治夫
1
,
網野 信行
1
1大阪大学医学部臨床検査診断学
pp.618-620
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909963
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検査の目的・意義
自己免疫性甲状腺疾患において,抗甲状腺マイクロゾーム抗体(antithyroid microsomal antibody)は高頻度に検出され,自己免疫性甲状腺炎の存在と密接な関連があると考えられている1).最近,抗甲状腺マイクロゾーム抗体が甲状腺ペルオキシダーゼ(thyroid peroxidase:TPO)に対する抗体であることが証明され,in vitroの系では甲状腺細胞に対して細胞障害作用を有する2)ことが報告されているが,in vivoの系でこの抗体が及ぼす影響については意見の一致をみていないのが現状である.
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