臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
VII.血清検査
58.抗サイログロブリン抗体,抗マイクロゾーム抗体の検出
森 英光
1
,
網野 信行
1
1阪大中検
pp.1768-1769
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216162
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はじめに
甲状腺に対する自己抗体測定に関して,現在わが国では日常検査としてタンニン酸処理赤血球凝集反応を用いてサイログロブリン抗体とマイクロゾーム抗体が測定されている.とくに後者はわが国で開発された方法であり,自己免疫性甲状腺疾患の診断に極めて有用である.従来よりタンニン酸処理赤血球により測定される抗サイログロブリン抗体はtanned red cellの略からTRC抗体として親しまれてきたが,マイクロゾームテストもTRC法であり,筆者らは前者をTGHA,後者をMCHAと略しており1),最近欧米でもこの略号が使用されつつある.
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