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マイクロゾーム抗体
加藤 亮二
1
1野口病院検査科
pp.1384-1385
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203944
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自己免疫性甲状腺疾患すなわち橋本病やバセドウ病では,種々の自己抗体が血中に証明されることから,抗体の検出は疾患の病態把握に欠かすことのできない検査法となっている.その代表的な検査法として,マイクロゾームテスト(最近はセロディアAME)やサイロイドテスト(最近はセロディアATG)が知られている.
甲状腺自己抗原は上皮細胞およびコロイド成分由来に大別され,マイクロゾームは上皮細胞由来に含まれる.マイクロゾーム抗原の構成成分は,表1に示すごとく核やミトコンドリアなど大きな顆粒成分を除いた後に100,000 G・60分程度の超遠心にて得られる微小顆粒成分からなり,その内訳は細胞膜,滑面および粗面小胞体,ゴルジ小体,遊離リボゾーム,その他の細胞小器官などである.
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