増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
内分泌学的検査
負荷試験
LH-RHテスト
三宅 侃
1
,
田坂 慶一
1
,
田所 千加枝
1
1大阪大学医学部産科学婦人科学
pp.436-437
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909890
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検査の目的・意義
LH-RH(luteinizing hormone-releasing hormone,gonadotropin releasing hormone:GnRH,ゴナドトロピン放出ホルモン)は,視床下部から分泌されるアミノ酸10個からなるペプチッドホルモンで,下垂体門脈を経由し,下垂体にある受容体(レセプター)に結合して,下垂体内でのゴナドトロピンであるLH,FSHの産生・分泌を調節している.
LH-RHテストは,合成したLH-RHを1回投与して,下垂体から放出されるゴナドトロピンを測定し,その増加する量により下垂体のゴナドトロピン産生能力を知るために行われる.ただし,下垂体のこの機能は,下垂体自体のみならず,これを制御している視床下部の機能にも関連しているので,LH-RHテストは,視床下部のLH-RH(GnRH)分泌能力をも合わせた検査である.
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