増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
内分泌学的検査
負荷試験
TRHテスト
小林 功
1
1群馬大学医学部臨床検査医学
pp.434-435
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909889
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検査の目的・意義
下垂体TSH産生細胞にターゲットをもつ視床下部ホルモン,サイロトロピン放出ホルモン(thyrotropin-releasing hormone:TRH)を用いるTRHテストは,従来,下垂体-甲状腺刺激ホルモン(TSH)分泌予備能を知るための負荷試験として広く用いられてきた1).またTRH投与により,血中プロラクチン(PRL)も増加することから,PRL分泌機能検査法としても定着した感があったのは確かである.しかし,TSHの高感度測定法が開発されるに及び,特殊な例を除いて,その臨床的有用性は失われつつある2).
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