増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
内分泌学的検査
甲状腺・副甲状腺
TBG(サイロキシン結合グロブリン)
森 祐一
1
,
三浦 義孝
1
1名古屋大学医学部第1内科
pp.377-379
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909866
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TBG(thyroxine-binding globulin,サイロキシン結合グロブリン)は肝臓で合成され,血中に分泌される分子量54kDa,395個のアミノ酸と4本の糖鎖からなる糖蛋白で,甲状腺ホルモンであるT4,T3の約70%を結合している.遺伝子はX染色体にあって,先天性異常症は伴性遺伝を示す1).男性ではX染色体が1本なので,遺伝子異常は完全に発現されるが,女性では正常と異常遺伝子が半々に発現するため,異常の程度は半減される.
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