特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
内分泌学的検査
甲状腺・副甲状腺
Tg(サイログロブリン),TBG(サイロキシン結合グロブリン)
家入 蒼生夫
1
1国際医療福祉大学塩谷病院内分泌代謝内科
pp.325-328
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104781
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サイログロブリン(Tg)
サイログロブリン(thyroglobulin:Tg)は分子量約33万のモノマー2個からなる巨大な蛋白質である.甲状腺細胞でのみ合成され,Tg分子の立体構造を用いてヨードのついたチロシン(ジヨードチロシンおよびモノヨードチロシン)のカップリング反応により甲状腺ホルモン〔(サイロキシン(thyroxine:T4)およびトリヨードサイロニン(triiodothyronine:T3)〕が生成される.Tgは健常者でも血中へわずかに分泌されているが,現在のイムノアッセイでは測定下限域の濃度(<10.0ng/ml)を示す.ただし,臨床検査としての基準範囲は<30.0ng/mlとしている施設が多い.
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