今月の主題 内分泌疾患の検査
甲状腺ホルモン系
ホルモンの基礎値
TBG(サイロキシン結合グロブリン)
小澤 安則
1
1虎の門病院内分泌代謝科
pp.2284-2286
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905800
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●血中甲状腺ホルモンは99%以上が蛋白と結合しており,free hormone(free T4,freeT3)の分画はごくわずかである.主要な甲状腺ホルモン結合蛋白はTBGである.
●先天性,後天性の様々なTBG異常により,総T4,総T3値は大きく変動し,正常値から外れる.
●甲状腺機能を反映するのはfree T4,free T3であり,その実測ないしはTBGまたはRT3Uと総T4,総T3値を組み合わせたindexの算出が必要である.TBG異常のみではfreeT4,free T3は正常域が保たれ,甲状腺機能は正常である.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.