目でみる症例―検査結果から病態診断へ・19
遺伝性サイロキシン結合グロブリン増加症
小松 誠
1
,
花村 直
1
,
関 龍幸
1
,
奈良田 光男
1
Makoto KOMATSU
1
,
Naoshi HANAMURA
1
,
Tatsuyuki SEKI
1
,
Mitsuo NARATA
1
1岡谷塩嶺病院外科
pp.835-837
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902042
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●検査結果●
血中T3,T4は高値を示したが,TSH,freeT3,free T4は正常範囲であった(表1).血中サイロキシン結合グロブリン(thyroxine bindingglobulin;TBG)は高値であったが,サイロイドテスト,マイクロゾームテスト,血中エストロン,エストラジオールは正常であった.
甲状腺超音波検査では甲状腺の大きさおよびエコーレベルは正常範囲であり,甲状腺結節は認められなかった(図1).
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