増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
内分泌学的検査
下垂体
FSH(卵胞刺激ホルモン)
三宅 侃
1
,
西崎 孝道
1
,
前田 哲雄
1
1大阪大学医学部産科学婦人科学
pp.364-365
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909861
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検査の目的・意義
FSH(follicle stimulating hormone,卵胞刺激ホルモン)は下垂体から分泌されるLH(luteinizing hormone,黄体化ホルモン)とともにゴナドトロピンであり,卵巣または精巣を刺激し,その機能を賦活する作用を有し,その測定値で下垂体のゴナドトロピンの産生・分泌能をおおよそ推定することができる.
また,ゴナドトロピン分泌は視床下部からのGnRH(gonadotropin releasing hormone,ゴナドトロピン放出因子),卵巣・精巣からの性ステロイドホルモンとともに形成している機能環の一部の機能であるので,FSHを測定することは,この機能環が正常に作動しているかどうかを調べることにもなる.
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