今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise
Lesion specific interventional therapy—どのような病変がふさわしいか
再狭窄の定義と対策
鈴木 紳
1
1町田市民病院循環器科
pp.718-720
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909326
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ポイント
●再狭窄はPTCA施行3〜6カ月後に起こり,その機序には過剰な新生内膜の形成,血管再構築(リモデリング),血栓形成などが複雑に関与している.
●造影上50%以上の狭窄出現をもって再狭窄とするが,これに再血行再建率も合わせて評価することが多くなった.
●現時点では再狭窄予防薬は見つかっておらず,大きな内腔を確保することが重要といわれている.
●遺伝子治療や冠動脈内放射線照射術が,今後の再狭窄予防法として有望視されている.
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