増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
解熱・鎮痛・向精神薬
ベンゾジアゼピン系(長時間型)(セルシン,ホリゾン,セパゾン,レスタス)
中原 理佳
1
,
張 賢徳
1
1帝京大学医学部附属溝口病院精神神経科
pp.482-483
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909127
- 有料閲覧
- 文献概要
適応・禁忌・特徴
1.適応
ベンゾジアゼピン系薬物は,①不安や緊張を速やかに軽減させる作用のほか,②催眠・鎮静作用,③抗痙攣作用,④筋弛緩作用,⑤自律神経調節作用などが期待でき,また比較的副作用が少ないことから,精神科に限らず,日常診療において広く使用されている.適応となる疾患としては,下記のようなものが挙げられる.
(1)不安障害:パニック障害,社会恐怖,強迫性障害など.
(2)うつ病性障害
(3)心身症:過敏性腸症候群,胃・十二指腸潰瘍,高血圧など.
(4)筋骨格系疾患:肩こり,緊張性頭痛,書痙など.
(5)手術や検査時の不安・緊張の軽減
(6)不眠
(7)痙攣,てんかん重積発作
(8)アルコール依存症の離脱症状
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.