増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
解熱・鎮痛・向精神薬など
抗不安薬
セルシン(武田)
村岡 倫子
1
1長谷川病院心療内科
pp.527
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905775
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臨床薬理
●作用機序:大脳辺縁系と視床下部に選択的に作用し,抑制性の神経伝達物質であるGABAの作用を増強させることにより,不安や緊張を意識や高次の精神機能に影響を与えず改善する.抗不安作用,静穏作用,鎮静・催眠作用,筋弛緩作用,抗痙攣作用をバランスよく有しており,最も標準的な抗不安薬として広く用いられている.作用の発現は速く,経口投与では約1時間で最高血中濃度に達するが,中間活性代謝物の半減期が長いため作用持続時間が長い.
●血中濃度モニタリング:現在のところ臨床的には施行されていない.
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