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第9章 神経系に作用する薬剤
ベンゾジアゼピン系抗不安薬
音羽 健司
1
1昭和大学附属烏山病院 精神科
pp.1024-1028
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1024
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・ベンゾジアゼピン系抗不安薬は催眠・鎮静作用,抗不安作用,抗痙攣作用などがあり,作用効果,作用時間,作用強度の違いなどによって分類される.
・治療適応としては,不安症やうつ病などであるが,抗うつ薬との併用で治療初期の効果が出やすい.
・治療は耐性・依存の生じにくいものを単剤・最少量で短期間(1ヵ月間が目安)処方するようにする.
・副作用には鎮静作用による眠気,ふらつき,筋弛緩作用による脱力,転倒,長期間服用による常用量依存などがあり,定期的な処方内容の見直しが必要である.
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