今月の主題 一般医も診なければならないB型・C型肝炎
C型肝炎 治療法の選択と一般医の役割
抗ウイルス療法の適応はどこまで広げてよいか
柴田 実
1
,
三田村 圭二
2
1NTT東日本関東病院消化器内科
2昭和大学医学部第2内科
pp.1690-1692
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908897
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ポイント
わが国では,C型肝炎に対する抗ウイルス療法の適応は慢性肝炎に限られている.
医学的には小児慢性肝炎,急性肝炎,肝硬変,肝細胞癌,ALT正常のHCVキャリアなどの肝疾患および膜性増殖性糸球体腎炎,晩発性皮膚ポルフィリン症,本態性クリオグロブリン血症などのHCV関連肝外合併症についての適応が検討されている.
抗ウイルス療法の適応を広げる際には,最新の臨床試験の成績を根拠として,対象患者の予測される自然経過,重症度,有効性および副作用を総合的に評価して決定すべきである.
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