特集 眼科基本診療—私はこうしている
Special Lecture
眼内レンズの適応はどこまでか
永田 誠
1
1永田眼科
pp.89-92
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900888
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めまぐるしく変わった手術適応
眼内レンズ手術の適応はめまぐるしく書き替えられてきた。いつの時代にもその適応の基準には十分な根拠があり,その時点では手術を受ける患者にとって最も安全と考えられる適応が提唱されてきた。もちろん絶対的な適応の制限というものはなく,それぞれの時代に,その時代の適応の基準を越えて手術が行われた。それぞれの術者にそれぞれの主張があり,術者は自己の良心に従って手術を行うはずであるから,たとえそれが不幸な結果に終わってもその責任はそれぞれの術者がとればよいことである。
しかし,一般的に示される手術の適応基準は平均的な知識と技能を持った術者が行う手術における適応と考えてよいであろう。
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