REVIEW & PREVIEW
C型肝炎に対する抗ウイルス療法
柴田 実
1
1柴田内科・消化器科クリニック
pp.1480-1482
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104584
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C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって発症する肝疾患であり,全国に約200万人の患者がいる.HCVに初感染すると約3割は急性感染で治癒するが,残りの7割は持続感染(慢性肝炎)となる.慢性肝炎の一部は20~30年かけて肝硬変に進展し,最終的には肝癌を合併する.C型肝炎治療の目的は抗ウイルス薬によってHCVを体内から完全に排除し肝硬変,肝癌への進展を阻止することである.
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