今月の主題 ウイルス肝炎ABC
ウイルス肝炎の治療と予防
B型肝炎の抗ウイルス療法—適応と限界
荒瀬 康司
1
,
熊田 博光
1
1虎の門病院消化器科
pp.505-507
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902030
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●B型慢性肝炎では,e抗原陽性例ないしe抗原陰性でも,GPT異常例では肝炎の鎮静化を図る必要がある.
●e抗原陽性のB型慢性肝炎例にはインターフェロン(以下,IFN)連日投与法での治療効果は不良であり,ステロイド療法との組み合わせなどが必要である.
●e抗原陰性にもかかわらずGPTの異常を繰り返すB型慢性肝炎例には,IFNの間歇投与法が有効である.
●IFNには種々の副作用があるため,その使用には細心の注意を要する.
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