今月の主題 臨床に活かす免疫学
自己免疫疾患
診断と治療
自己抗体
大西 勝憲
1
,
小池 隆夫
2
1札幌社会保険総合病院内科
2北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻 分子病態制御学講座・第2内科
pp.982-984
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908170
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
自己抗体は,自然自己抗体(natural autoantibody)と抗原誘導自己抗体(antigen-drivenautoantibody)に分類され,後者の高親和性のIgG抗体が病原性をもち,臓器障害に関係する.
抗原誘導自己抗体は,臓器特異性抗体と臓器非特異性抗体に分けられる.前者は単一臓器にのみ反応し,その臓器に病変を起こす自己抗体であり,後者は単一臓器の病変に関連する抗体と複数の臓器病変に関連する抗体の2種類に分類される.
自己抗体は,自己免疫疾患の鑑別診断や治療効果判定に有用である.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.