特集 関節リウマチ
セミナー 関節リウマチ患者を診療するうえでのポイント
関節リウマチと自己抗体
馬場 洋行
1
,
細矢 匡
1
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科膠原病・リウマチ内科学分野
キーワード:
関節リウマチと自己抗体
,
▶RA診療で用いられている自己抗体はRFとACPAである.
,
▶RAの早期診断に自己抗体は有用である.
,
▶自己抗体は関節炎発症の前に陽性化することがある.
,
▶RFとACPA以外の自己抗体についても研究されている.
,
▶RFとACPAはRA以外の疾患でも陽性となりうる.
,
▶RAにおいて,自己抗体は予後不良因子である.
,
▶RAの活動性評価のための自己抗体測定は推奨されていない.
,
▶自己抗体陽性RAでは積極的な治療強化が求められる.
Keyword:
関節リウマチと自己抗体
,
▶RA診療で用いられている自己抗体はRFとACPAである.
,
▶RAの早期診断に自己抗体は有用である.
,
▶自己抗体は関節炎発症の前に陽性化することがある.
,
▶RFとACPA以外の自己抗体についても研究されている.
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▶RFとACPAはRA以外の疾患でも陽性となりうる.
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▶RAにおいて,自己抗体は予後不良因子である.
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▶RAの活動性評価のための自己抗体測定は推奨されていない.
,
▶自己抗体陽性RAでは積極的な治療強化が求められる.
pp.1181-1184
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.08_009
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はじめに
関節リウマチ(RA)は自己抗体産生を伴う代表的な自己免疫疾患である.1940年にスウェーデンのWaalerが,RA患者の血清中からリウマトイド因子rheumatoid factor(RF)を発見した.これは最古の自己抗体として知られ,「自己免疫疾患」という概念の端緒となった.約半世紀を経た1998年,Schellekensらが抗シトルリン化ペプチド抗体anti-citrullinated peptide antibody(ACPA)を同定し,RAにおける自己抗体研究は新たな展開をみせた.

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