今月の主題 臨床に活かす免疫学
自己免疫疾患
診断と治療
免疫抑制療法
前田 敏郎
1
1アベンティスファーマ薬事統括センター
pp.986-988
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908171
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ポイント
副腎皮質ステロイドの免疫抑制作用について,作用機序から考察したポイントは,通常の薬剤のようにtarget enzymeが単一でないことである.つまりステロイド薬が,ステロイドレセプターに結合した後核内に移行し,多数の遺伝子をup or down regulateすることにより,強力な免疫抑制効果を発揮する.したがって臨床効果は複数の遺伝子群の発現調節の結果であり,総和である.両刃の剣といわれているように,その結果,人体に対する副作用も多岐にわたるということを十分に理解すべきと考える.
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