増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
内分泌・代謝疾患
糖尿病性昏睡
大橋 力
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座第3
pp.362-364
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907169
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ポイント
●糖尿病性昏睡の迅速な診断と治療には,糖尿病性ケトアシドーシス,非ケトン性高浸透圧性昏睡,乳酸アシドーシスの病態をよく理解しておく必要がある.
●昏睡の背景にある誘因を考慮に入れた検査治療計画を立てる.
●糖尿病性ケトアシドーシスと非ケトン性高浸透圧性昏睡の治療の基本は,代謝異常の是正,脱水の改善,電解質の補正である.
●糖尿病性昏睡の経過は,身体所見,検査所見ともに大きな変化を示すので注意深く経過を観察し,昏睡に伴う合併症の予防および早期診断と治療を心掛ける.
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