増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
症状からみた内科エマージェンシー
急性腹痛
六倉 俊哉
1
1茅ヶ崎徳洲会総合病院消化器科
pp.180-183
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907093
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ポイント
●急性腹痛は発症のしかたと痛みの局在ならびに性状より診断が絞られるので,問診と身体所見が大切である.
●特に緊急処置を要するような重症例に関しては,時間を費やすことなく診断と治療を進めていかなければならず,迅速かつ合理的に病歴,身体所見をとり,検査を行っていかなければならない.
●そのためには,症状からみた鑑別診断のポイントと緊急検査や緊急処置の選択や手技上のコツについて熟知していなければならない.
●安易に鎮痛剤を投与してしまうと重症例を見誤ってしまうことがあるので,確定診断がつくまでは鎮痛剤の投与は行ってはならない.
●開腹手術を要するような急性腹症に関しては,速やかに外科医にコンサルトできる連携体制が重要である.
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