今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患
脊椎関節症
強直性脊椎炎と反応性関節炎
土屋 尚之
1
1東京大学大学院医学系研究科人類遺伝学教室
pp.1771-1773
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907018
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ポイント
●強直性脊椎炎(AS)や反応性関節炎は,いずれもHLA-B27と強い関連を有する疾患である.
●腰痛,背部痛を訴える若年男性に非特異的炎症反応がみられる場合,ASの可能性を念頭に置くべきである.
●ASの診断にはX線所見,HLAタイピングが診断上重要な情報を提供する.
●ASの合併症として,急性前部ぶどう膜炎,炎症性腸疾患が比較的高頻度に認められる.
●ASの治療は適切な運動とNSAIDsが中心で,近年サルファサラジンなどが試みられている.
●反応性関節炎は消化器系や泌尿生殖器系の感染症の後に発症する関節炎である.
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