特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
筋骨格疾患へのアプローチ
強直性脊椎炎・体軸性脊椎関節炎
德永 健一郎
1
Kenichiro TOKUNAGA
1
1熊本赤十字病院リウマチ・膠原病内科
キーワード:
炎症性腰痛
,
NSAIDs
,
ASAS
Keyword:
炎症性腰痛
,
NSAIDs
,
ASAS
pp.449-455
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_449
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Summary
▪脊椎関節炎(SpA)は多発腱炎(tendinitis)・腱滑膜炎(tenosynovitis)・付着部炎(enthesitis)である.
▪体軸関節を侵す「体軸性脊椎関節炎(axial SpA)」,末梢関節を侵す「末梢型脊椎関節炎(peripheral SpA)」があり,骨びらんなどの骨融解性変化に加えて過剰な骨新生が認められるのが特徴である.
▪体軸関節の症状として「炎症性腰痛」があり,問診が大事である.
▪治療はNSAIDsが第一選択となるが,高疾患活動性が持続すれば生物学的製剤も選択肢となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018