症例によるリハ医療—内科医のために・4
脳卒中患者のリハビリテーション(その4)—顕著な廃用症候群を伴った脳出血左片麻痺の1例
伊佐地 隆
1
,
大仲 功一
1
,
安岡 利一
1
,
大田 仁史
1
1茨城県立医療大学
pp.1289-1294
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906903
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脳卒中や脊髄損傷のような急性発症疾患において,「“早くからリハビリ”を始めなければいけない」といういいかたが聞かれるようになって久しい.身内がそういう疾患にかかった家族が,「“早くリハビリ”をしてもらわないと治らない」と焦る姿をよく目にする.
しかし,“早くから”といってもいつから行えばよいのか,“リハビリ”といってもどのようなことをすればよいのか,“早くからリハビリ”をしないとどのようなことになるのか,漠然と捉えられているのが現実ではなかろうか.漠然とわかってはいても,次々と入院する重症患者に追われて,落ちついてきた患者にはつい何もしないで,転院先探しに時間ばかりが過ぎてしまうこともまた現実ではないだろうか.
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