症例によるリハ医療—内科医のために・14
心血管系の重篤な合併症を伴ったハイリスク患者のリハビリテーション
安岡 利一
1
,
大仲 功一
1
,
伊佐地 隆
1
,
大田 仁史
1
1茨城県立医療大学
pp.2041-2045
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906610
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リハビリテーションの理念が広がり,安静の弊害が知られるにつれ,リハビリテーションの対象疾患が拡大される傾向にある.また,QOLの観点からも,従前ではリハビリテーションの対象と考えられなかったハイリスク患者やターミナル期の患者に対するリハビリテーションが行われる動きもある1,2).しかし,特に致死的な転帰をとりうる疾患に対して,どの程度の訓練を行えるのだろうか.今回は,重篤な心・大血管系の合併症を伴った患者に対して,慎重なリスク管理の下に訓練を行い,効果を上げることができた例を通してこのことを考えてみたい.
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