Japanese
English
特集 脳血管障害
脳卒中と廃用症候群
Cerebrovascular Disease: Cerebrovascular Disease and Disuse Syndrome
池田 信明
1
,
大井 通正
1
,
三宅 徹也
1
Nobuaki IKEDA
1
,
Michimasa OHI
1
,
Tetsuya MIYAKE
1
1耳原鳳病院理学診療科
1Department of Physical Medicine, Mimihara-Otori Hospital.
pp.4-7
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102919
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Ⅰ.初めに
廃用症候群はリハビリテーション医学にとってきわめて重要な概念である.廃用症候群は誤用症候群とともに二次的合併症に位置付けられている.身体の器質的障害そのものに由来する基本的機能障害の回復は生体の回復能力そのものに規定されているが,廃用症候群はリハビリテーション医学の諸手法により予防できる可能性を有すものであり,リハビリテーション医学の真価を発揮できる主要な対象であると言える.
廃用症候群に関しては,すでに多くの総説が出ている1~7).本稿ではこれらと重複する事項にはふれない.
この論文では,脳血管障害の臨床における廃用症候群をめぐる課題を整理するとともに,リハビリテーション医学の発展段階に対応した廃用症候群の概念の拡大について論述する.
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