今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント
入院患者でよく遭遇する腎・尿路系の問題のマネジメント
尿毒症のマネジメント—急性合併症の評価法とマネジメント
大澤 源吾
1
1川崎医科大学内科
pp.1228-1230
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906889
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●尿毒症は急性あるいは慢性の経過で発生し,高カリウム血症,高度の体液貯溜,著明な代謝性アシドーシス,心不全などが緊急処置の対象となる.
●急激な高カリウム血症では,カルシウム塩,重炭酸ナトリウム,あるいはブドウ糖+インスリン静注で対応し,心電図の特徴的変化で血清カリウム値のおおよそを追跡する.無効ならば緊急透析を行う.
●尿毒症肺,顕著な代謝性アシドーシスも緊急透析の適応となる.
●高齢者や糖尿病患者では,心嚢炎,心筋梗塞の無症候性合併を警戒する.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.