今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント
入院患者でよく遭遇する腎・尿路系の問題のマネジメント
尿細管間質性疾患の症状をどう考えるか
佐野 元昭
1
,
守尾 一昭
1
1帝京大学市原病院第3内科
pp.1224-1226
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906888
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ポイント
●尿細管間質性疾患とは,病理組織学的な概念である.したがって確定診断は腎生検による.
●病因,発症機序は広範で多彩である.
●まず尿細管間質性疾患の存在を疑ってみることが重要である.
●急性尿細管間質性腎炎では薬剤性のものが多い.発熱,発疹,関節痛,赤沈の亢進などアレルギー症状とともに,腎不全(非乏尿性のことがある)の存在に気づくことが診断の入り口である.
●尿細管性蛋白尿,NAGの増加をチェックし,近位尿細管,遠位尿細管,集合管の機能障害を考える.
●血中,尿中好酸球,高IgE血症,腎の67Gaシンチが参考となる.
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