Drug Information 副作用情報・22
薬剤性血液障害(3)—赤血球障害・貧血(その1)
浜 六郎
1
1医薬ビジランスセンターJIP
pp.181-185
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906655
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貧血,赤血球減少も,場合によっては生命にかかわることがある.特に溶血性貧血は,そのために発売が中止になった薬剤があるほどであり,重篤になる場合がある.今回と次回は,再生不良性貧血を含め,貧血を生じる薬剤について述べる.
貧血は極めてポピュラーな病態であり,入院する患者の3分の1以上が貧血であるともいわれるくらいである1).そして,あまりにもポピュラーであり,入院患者などではしばしば血液検査が行われるのだが,かえって,そのために軽度の貧血が原因を精査されずに放置されるということすら稀ではない.
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