Drug Information 副作用情報・23
薬剤性血液障害(4)—赤血球障害・貧血(その2)
浜 六郎
1
1医薬ビジランスセンターJIP
pp.383-385
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909248
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貧血を生じる薬剤とその特徴について
1.非ステロイド系抗炎症鎮痛剤(NSAIDs)
NSAIDsの関係した貧血としては,
1)消化管出血による失血性の貧血
a)急性貧血
b)慢性貧血
c)慢性+急性(混合)
2)再生不良性貧血による貧血
3)溶血性貧血(特にメフェナム酸)
を考えておく必要がある.
2.抗癌剤・免疫抑制剤
cytotoxicな作用のある抗癌剤はすべて汎血球減少症を生じる.ciclosporin,mizoribineなどの免疫抑制剤は,絶対的/相対的過量により抗癌剤と同様,骨髄を抑制し,汎血球減少症を招く.患者にはこの点に関して十分に情報を提供しておかないと,いつソリブジンの悲劇が起こらないともかぎらない.
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