増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
酵素および関連物質
膵エラスターゼ1
小川 道雄
1
1熊本大学医学部第2外科
pp.318
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906363
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
エラスターゼは,エラスチンを分解しうる唯一のプロテアーゼである.ヒトでは膵臓のほか,白血球,血小板,血管壁など種々の組織に存在する.
膵臓のエラスターゼは膵液中に分泌され消化酵素として作用している.ヒトの膵液中には,エラスターゼ1とエラスターゼ2の二つのエラスターゼが存在する.両者は酵素化学的にも蛋白化学的にも,また免疫学的にも全く異なった酵素である.
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