今月の主題 膵疾患と臨床検査
解説
膵関連酵素・1 膵エラスターゼ
木村 寿成
1
,
伊藤 鉄英
1
,
名和田 新
1
Toshinari KIMURA
1
,
Tetsuhide ITO
1
,
Hajime NAWATA
1
1九州大学医学部第三内科学教室
キーワード:
エラスターゼ
,
膵炎
,
膵癌
,
膵酵素
,
膵腫瘍マーカー
Keyword:
エラスターゼ
,
膵炎
,
膵癌
,
膵酵素
,
膵腫瘍マーカー
pp.1045-1049
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916859
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膵エラスターゼの酵素活性測定法,免疫学的測定法,血中存在様式および血中免疫活性について,また臨床的には膵液中エラスターゼの酵素活性測定および血清エラスターゼ1の有用性について述べた.血清エラスターゼ1は膵炎では他の膵酵素に比し,膵特異性に富み,病態に一致して推移し,経過観察に有用である.また,膵癌では他の腫瘍マーカーと比較し,随伴性膵炎を反映して比較的早期に長期間上昇し,切除可能な膵癌のスクリーニングに有用である.
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