今月の主題 下痢と便秘
便秘の特殊病態—病態,診断から治療まで
大腸・直腸・肛門・骨盤腔の解剖学的異常に伴う便秘症
高橋 俊毅
1
1国立相模原病院外科
pp.1519-1521
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906189
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●鎖肛は出生時の視診と盲端の位置確認が治療上重要である.
●便秘症の発症が新生児のときからの場合,Hirschsprung病の可能性が高い.
●特発性巨大結腸症はnarrow segmentを認めない.しかし,きわめて短いshort segment型のHirschsprung病との鑑別は困難なことがある.
●緊張性骨盤床症候群は,随意筋の恥骨直腸筋と外肛門括約筋の機能障害と考えられる.
●中高年女性の便秘の場合,直腸瘤(rectocele)の可能性がある.
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