今月の主題 腹部エコーToday
腹腔内臓器における腹部エコー法の役割
女性骨盤腔
作山 攜子
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院放射線科
pp.1580-1585
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909399
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●女性骨盤腔の経腹的超音波検査を行うにあたっては,膀胱を充満してから行う.
●まず最初に子宮を同定する.大きさ,筋層および内腔のエコーを確認する.
●子宮の内腔は月経周期によって幅が異なるので,内膜の疾患と誤らないようにする.
●子宮以外に腫瘤が描出されるのは,卵巣の腫瘍の場合が最も多い.
●卵巣は嚢胞性構造物として描出される.子宮の右側,左側に描出されるとは限らないので,子宮の前方や後方も注意深くスキャンをして正常像か否かを判断する.正常卵巣の大きさは径が2〜4cmである.
●卵巣の良性・悪性腫瘍の鑑別のポイントについて述べた.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.