Scope
動物モデルによるヒト発がん研究
北川 知行
1
,
樋野 興夫
2
1癌研究会癌研究所
2癌研究会癌研究所実験病理部
pp.185-191
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905885
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樋野 1997年に京都で開催された第56回日本癌学会総会のパネルディスカッション「癌研究におけるScienceとPactice」で,北川先生は「発がんの動物モデルとヒト発がん」というタイトルでお話しされました.それは動物モデルによるヒト発がん研究や治療研究への貢献は,広い視野から理解し,評価する必要があるという内容でした.近年,「ヒトと動物はやはり異なるから動物モデルはあまり役立たないのではないか」とか,「ヒトでの遺伝子解析が進んでいるのに,今さら動物モデルは必要なのか」といった意見も散見します.そこで本日は,「ヒト発がん研究における動物モデルの意義」をじっくり話し合ってみたいと思います.
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