今月の主題 心エコーToday
どう診断するか—効果的な心エコー法の組み合わせ
形態異常の診断
房室弁と半月弁
鈴木 真事
1
1東邦大学医学部附属大橋病院第3内科
pp.2070-2072
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905352
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●僧帽弁疾患の診断には,左室長軸断層像を基本にして,正中部のみでなく前交連側,後交連側も観察する.次に短軸断面にて,僧帽弁逸脱部位の広さや僧帽弁狭窄症の弁口面積などを計測する.
●大動脈弁疾患の診断には,短軸断層による観察が重要である.
●三尖弁,肺動脈弁の観察は,成人ではそれぞれの弁の短軸像は描出不能なことが多いため長軸方向の断面で観察する.
●いずれの弁膜症の診断においても,経食道心エコー法を併用すると診断能力が向上する.
●カラードプラ法を併用したほうが弁の形態異常を見つけやすい.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.