今月の主題 心エコー法の現況
臨床診断
弁膜の診断―半月弁
藤井 諄一
1
,
湊 明
1
Jun-ichi FUJII
1
,
Akira MINATO
1
1心臓血管研究所・内科
pp.1338-1344
発行日 1981年8月10日
Published Date 1981/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217278
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近年,リアルタイム超音波心断層法が広く利用されるようになり,従来のMモード心エコー図との併用により超音波法による心疾患の診断能力は飛躍的な進歩をとげた.ことに,複雑な解剖学的位置関係から必ずしも診断が容易ではなかった心基部大血管の半月弁異常も,最近では心断層法により,その障害弁尖の区別と障害の程度までも詳しく知ることができるようになった.以下に,大動脈弁および肺動脈弁異常の診断の現況について解説したい.
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