今月の主題 心エコー法の現況
臨床診断
弁膜の診断―房室弁
石川 恭三
1
,
平田 俊吉
2
Kyozo ISHIKAWA
1
,
Shunkichi HIRATA
2
1杏林大学医学部・第2内科
2杏林大学医学部・内科
pp.1332-1336
発行日 1981年8月10日
Published Date 1981/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217277
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房室弁には僧帽弁と三尖弁の2種類があり,これらの弁膜がリウマチ熱や細菌性心内膜炎に罹患して生じる弁膜症は,日常の臨床に際してしばしば遭遇する重要な疾患である.心エコー図は房室弁の動態を検索する上にきわめて有用であり,種々の房室弁異常の診断に広く利用されている.
本稿では,房室弁の判断のポイントに焦点をおいて,症例を中心にして鮮説を加えていきたいと思う.
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