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特集 痴呆の外来診療
トピックス
痴呆の予防は可能か
Prevention of Dementia
柄澤 昭秀
1
1日本社会事業大学社会福祉学部
pp.1102-1103
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901695
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- Abstract 文献概要
痴呆という単一疾患があるわけではない.原因になる何らかの病因があって,その結果として起こった1つの症候群が痴呆であり,その病因には様々なものがある(表1).したがって「痴呆の予防は可能か」という設問は,「痴呆の病因のそれぞれについて,その予防は可能か」という設問に言い換えたほうが分かりやすいと思う.どの程度予防できるかは,その病因が何であるかによってそれぞれ違うからである.なお予防にも狭い意味の1次予防(発生予防)から広い意味の2次予防,3次予防まで3つの段階がある(J1).現在のところAlzheimer病を初めPick病,Parkinson病など1次予防あるいは2次予防が不可能な痴呆は少なくない.しかしそういう場合でも,広い意味での3次予防はある程度可能なことが多い.
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