今月の主題 内科レッド・フラッグサイン―よくある症候から危険を見抜く
全身性の疾患を示唆するレッド・フラッグサイン
「痴呆」と片付ける前に治療可能な疾患を考えよう
川島 篤志
1
1市立堺病院総合内科
pp.1438-1441
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101067
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ポイント
痴呆では記憶障害とそれ以外の認知機能障害を認め,日常生活や社会生活に障害をもたらしている.
治療可能な痴呆の原因には,呼吸循環異常,電解質異常,代謝性疾患,感染症,精神疾患,脳外科疾患などがある.
原疾患を早期発見できた場合は,早期治療により症状の改善がみられる可能性がある.
“治療可能な”痴呆症であっても,痴呆が完全に治癒する頻度は低い.
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